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ドローン知恵袋(Q&Aコミュニティ)

質問者:ゆうぞう(評価:698)

急降下操作について

2016-10-10 22:35:20

ドローンのフライトを1度しかやったことがない超素人です。

初めてのフライトで、降下操作は急降下とセットリングウィズパワーとならないようエレベータ操作しながらかなりゆっくり降下操作を行いましたが、どの程度の降下操作であれば急降下にならないのでしょうか?

回答者:Sky High!(評価:19171)

2016-10-11 01:51:15

ゆうぞう様 こんにちは。

ご存知のように「セットリング ウィズ パワー」とは、降下の際にドローンが吹き下ろした風の中に入ってしまうと揚力を失うことを言います。
「急な垂直降下が原因」と言われますが、その前に「風向、風速」が重要です。
無風であれば上記のとおりなのですが、ある程度の風が吹いていれば、見かけは垂直に降下していても吹き下ろした風は風下側に流れているのでセットリングに入ることはありません。
一方、機体は移動していても風下に向かって降下すれば、無風時の垂直降下と同じ状況となり条件次第でセットリングに入ります。
風下側へ降下する場合は、風速よりも遅いか、または早い移動速度であれば大丈夫です。

ですから飛行前に、どちらから、どれくらいの風が吹いているのか確認することは有効です。
私は送信機に10cmほどの毛糸を下げています。

では、無風時の垂直降下でどのくらいまでが安全かという件については、
・機種によっても違う。(ローター径、回転速度、機体重量等)
・メーカーが機種ごとに、どれくらいの降下率で発生するのか性能を公開していない。
・降下率、対気速度を示す計器が無いため、機体の飛行状況の詳細を把握できない。
 等の理由から、セットリングに入りそうな状態かどうか事前に知る術がありません。

「Phantom」での経験ですが、無風時にスティック最低での垂直降下で、時々グラグラと動揺することがあるので、部分的にセットリングに入り始めているのかもしれませんが、落下に至ったことはありません。

Phantom4でも上昇速度6m/sに対し降下速度が4m/sに抑えられているのは、無風時の垂直降下でセットリングに至らないように設計されているのではないかと推測します。
かといって、強い上昇気流等、下から突風を受ければ降下速度は増加してしまうので、絶対に安全というわけではありません。

もし降下中にセットリングに入ってしまい、機体が不安定になったり、降下が急に速くなった場合は、降下を緩やかにしたり、あるいは上昇に移ろうと「パワーを上げてしまいがち」ですが、セットリングに入ってしまっている場合のパワーアップ操作は状況を悪化させる原因となるので、最優先で前進(マルチコプターは横方向でも後方でも良いですが)移動速度を確保することで脱出します。

飛行前に風向をチェックして、風下方向へは風速と同じ移動速度で急な降下をしないように注意し、操縦に慣れてきたら、旋回を続けながら「らせん降下」させるとセットリングに関しては安心ですよ。

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